・・・典型的な5月病といったところでしょうか

GWあけてから すっかり更新せずにおりました

気を引き締めていきたいと思います




とはいいつつ

物件紹介をたくさんしたいのは山々ですが

最近 不動産にまつわる『本』なんかを読み漁っておりますので

おもしろかった本を今回 紹介します





いわゆるお金儲け的な投資の本は たくさんあるし

「本当に儲かる不動産投資」とか「騙されない」「損しない」とか

なんだかどれも胡散臭い感じがプンプンします


正直 どれも面白そうじゃないし 

不動産業界に身を置いているものといたしましては

そりゃそうでしょうよ!という内容が 太字で書かれていたり

時間のムダのような気がしてならないです






久しぶりに「え、なにこれ。すごいんですけど」という本を読みました


物件探偵
乾 くるみ
新潮社
2017-02-22



こちらの本はフィクションです(つまり小説です)

ですが とても、とっても!リアル&中身はすべて本物の知識です

そしてワタクシ自身も「こんなことがあるのか!!」と勉強になりました

(あと 不動産売買のあるあるがすご~く詰まっています)





6件の架空の物件を題材に

不動尊子さんという15歳で宅地建物取引士を取得し

不動産の気持ち(寂しいとか嬉しいとか)がわかってしまうという

ちょっとオカルトちっくな変わった主人公をベースに謎を解決していくという

主に不動産売買におけるトラブルや事件を解決するというミステリー小説

設定にフィクション感がモリモリ詰まってはいますが

内容は不動産売買の現状が鮮明に描かれています






要約するのはヘタクソなので こちらをご覧いただければと



ダ・ヴィンチニュース
「詐欺、怪現象、ご近所トラブルを華麗に解決!
イニシエーション・ラブ作者が描く 不動産を巡る短編ミステリー」


https://ddnavi.com/news/375001/a/




1つ目の『田町9分1DKの謎』ですぐに

「え、こんな詐欺があるのか」

と度胆を抜かれました

投資向けのマンション一室(賃貸中)を

インターネットで検索して購入した中山さんのお話

最近、超超超よくある話です




詳しくは読んでもらいたいですが

この方は最終的に1200万円でマンションを購入しますが

400万円も損してしまう詐欺被害にあいました



でも中山さんの落ち度はそれほど大きくありません

最大の落ち度は 物件を直接内覧することなく

条件と利回りをみて 東京都内の(静岡在住で東京住まいではない)物件を買ってしまったことでしょうが

人が住んでいれば 内覧は不可能ですし

今時そういった「オーナーチェンジ」物件はよくあります

むしろ 入居者がいてくれれば 家賃収入が確実にあるわけですから

ラッキーくらいに思うかもしれないです

入居者が退去してしまうリスクも当然理解していましたし

マンション管理費や修繕費、年1回の固定資産税の支出なども考慮していました

それなのに、です




不動尊子さんが唐突に現れたから

詐欺被害が暴かれて 事なきを得ましたが

これが実際に起きたら・・・
おそらく誰も(中山さんも)気づかずにお蔵入りするのではと思います


それほどに巧妙で 恐ろしい内容でした






すべてのお話がそういうヒドイ(笑)お話ではありません

不動尊子さんの存在がフィクションである以外は

不動産購入の流れや賃貸のルール、事故物件や格安物件の謎も含め

あるあるがすごく詰まっている内容でした




最近 日に1件以上は首都圏の不動産業者から

「投資物件はありませんか?利回り10%以上ならすぐ買います!」

みたいな営業電話が当社にも来ます

不動産投資は気軽になってきている風潮も感じますが

検討には信頼できる不動産業者と十分に相談する必要があるかと思います




これからも何度か読み返したいと思います





借りたい人は 司商事まで(笑)

本日はこの辺で~φ(.. )