新潟司商事のblog : 新型コロナ　不動産業者への影響

急速に広まった新型コロナウイルスの蔓延

昔　バイオテロのドラマを見たことがありますが

現実に起こるとどうなるか…

生命の危機はもとより　経済がこうもおかしくなってしまうとは…

一部　スーパーやNetflixなど　コロナの影響で特需となったところはあるにせよ

おおよそほとんどの会社がダメージを受けているでしょう

報道にあるような飲食店やイベントの休止は確かに大打撃でしょうが

多くの企業は　日々ボディブローのようにじわじわ　きています

外でまともに営業活動もできないわけですから　業績落ちるに決まってますよね

新潟県は４月２１日現在で感染者は５８人

隣県の石川や富山などが１００人を超えているのをみると

人口比率的にもなんとか抑えられている印象はあります

そんな新潟でも　４月２０日くらいから　中心地の万代エリアで

商業施設のラブラやビルボードプレイス、新潟伊勢丹が臨時休業

月岡温泉もGW明けるまで休業　などなど

人の動きがなくなり　町が閑散としてきました

不動産業者としては

この引っ越しシーズンに動きが少なったことは多少影響がありますが

今一番心苦しいのが　家賃減額の要望や滞納です

大家業＝不労所得　と思われている方が未だに多いのは残念ですが

だから家賃を減額してくれとか　ちょっとくらい滞納してもいいでしょとか

店はこんなに苦労しているんだから　払えないのは当たり前だとか　

まず削減するなら家賃からだとか

それは違うと思います

世の中の大家さん　もちろん当社もそうですが　建物を維持するため　

莫大な固定資産税を払っていますし　それ以外にも税金をしっかり払っています

ビルであればトイレやエレベーターなどメンテナンスしたり清掃したりする費用もかかります

アパートで漏水修理が必要な箇所があれば　すぐに何十万という費用をかけてなおさなければ

入居者からクレームが来て　損害賠償など請求されてしまいます

『建物を貸す』『部屋を貸す』だけでお金がもらえるなんて不労所得だ、

という認識は多くの方が未だに持っていると思いますが

やはりお金を稼ぐのはそう簡単じゃない、直接的に人が動いていないだけで

相応の出費や人件費、維持費が動いていることを　もう少し知ってもらいたいです

もし知っていれば

「家のトイレから流れた汚水はどこに流れるでしょうか？」

というクイズに

「海」

と答える若者がTVに出ているわけがないと思います

たしか「とり肉って何の肉？」みたいな番組で

3割以上の子が答えられていなかったのを見ました

じゃああれかい　あなたが食べているその魚やエビ、カニは

あなたの糞尿が混じった海の水で育ったのかい？

そんな海に夏になるとビキニを着て海水浴に行くのかい？

ヾ(▼ﾍ▼；)ｵｲｺﾗ!

答えは下水管を通って下水道処理施設にいくのです

厳密に言えば　その前にいろいろな設備機器を使って水をキレイにしてから

放流しているのです

人類の英知といってもよいほど　下水道処理の仕組みはすごい技術だと思います

給排水には受水槽や貯水槽などの設備も必要で

（地上に　でかい白い箱に梯子がついたようなのありますよね）

マンションやビルなどは管理する際、専門の業者に頼んで定期的にメンテナンスしますし

誰かが流せないものを流したりすれば　それだけでポンプが故障したりして

トイレが使えなくなったり　悪臭がしたりします

そういう「当たり前の設備」に普段は目を向けることがないですし

学校でも大して教えてくれません