今 万代はすごく混んでいます
おそらくですが 朱鷺メッセでコンサートがあるからだと思いますが
見終わった人やこれから向かう若い人で
商業施設で時間をつぶしている人がいますし
タクシーも大行列になってます
県外ナンバーも多く見受けられます
こういったイベントがあると
どばっと新潟に県外からたくさん人が来て とてもいいことだとは思います
お金を落としていってくれるし 観光アピールにもなります
ですがこの異常事態=非日常の状況になると
急に対応できないことって たくさんあると思います
お店が忙しすぎて 人出や食材が足りないとか
電車が満席とか
ホテルが足りないとか・・・
そう、泊まるところがない!というのが
新潟だけでなく 日本全国の都市問題になってきています
厳密に言うと 「一時的に使用できる宿泊施設がない」ということになります
空家はたくさんあって困っているのに
宿泊施設は足りないなんて
なんとなく矛盾しているように思いますが
2つの問題をいっぺんに解決できるんじゃないか、と考えられたのが
「民泊」というわけですね
要するに”人が住んでいない空家を、ホテル替わりに貸してあげよう”ということです
非常に合理的だと思います
ですが よくよく先のことまで考えると
問題点はたくさんあるのです
人が1日であろうが 1年であろうが その場で生活する、ということは
つまるところ 生活に必要なすべてのモノ・コトを”一式”整えなければなりません
ライフラインは当然に確保されていなければなりませんし
衛生面や採光などをきちんと整えなければ法律に触れます
ベッドや冷蔵庫などの備品をある程度備えたり 掃除も毎回しないといけません
もしも火事がおきたら・・・
もしもここで何らかの事件が起きたら・・・
ベッドや家具が盗まれたり 家電を壊されたりしたら・・・
そういった保険に加入する必要もあると思います
え、すごいお金かかるんじゃない!?
全然儲からないし トラブルがあるのはイヤだし
やっぱり空家、ほっとこう
・・・ってなっちゃいますよね!やっぱり
自分が住んでいない空家を ここまでするには
空家を持っている可能性が多い高齢者には 無茶すぎる話です
金銭面の助成はもちろん 専門業者などに委託できるようにならないと
まともな運営は厳しいです
他にも 旅館業法が適用されるため 宿泊者名簿を備えなければならない義務等
法律で制限されていることも たくさんあります
また ニュースなどで話題になり 京都では実際に逮捕者も出た民泊営業では
利用者の騒音や近隣住民とのトラブルが問題になりました
ホテルのように24時間 誰かしら管理する人間がいるわけでもないので
当然 こういったトラブルはつきものですよね
少し考えれば わかることですけど・・・
もっと運営しやすく かつ合法的に 安全にするため
旅館業法も改正が行われておりますが
まだまだ制度は整っていません
言葉が先走りして
変な詐欺や知らなくても法に触れるようなことをしてしまうケースが
今後増えるかもしれませんので
ワタクシども不動産業界でも慎重に事を見極めたいと思っております
少なくとも 新潟のような地方都市では まだまだ時間はかかりそうです
ホームステイのような形式(大家が同じ屋根の下にいる)であれば
運用は比較的ラクかと思いますが
それじゃあ空家対策は結局そのまんま~ですし
やはり一筋縄ではいきませんね
新都知事がなんらかの前例を作ってくれることを密かに期待しています(笑)
本日はこの辺で~~φ(.. )